“御物忌”の読み方と例文
読み方割合
おものいみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あいにくそれから殿も御物忌おものいみつづき、こちらも何かと物忌がちで、殆ど門もとざしたぎりなものだから、入らっしゃろうにも入らっしゃれず、そういう御文を毎日のように
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
が、御物忌おものいみやら何やらでなかなかそれを殿に御目にかける事が出来ないでいるらしかった。一方、頭の君は頭の君で、こちらの返事のいつまでもないのをしきりにうらんで入らっしゃるらしかった。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)