御巫ミカムコ)” の例文
夜の明け方に、中臣ナカトミ斎部イムベの官人二人、人数引き連れて陰明門におとづれ、御巫ミカムコ(宮廷の巫女)どもを随へて、殿内を廻るのであつた。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
国魂の神の巫女なる御巫ミカムコや釆女等の勢力が殖えるまでは、猿女が鎮魂呪法奉仕を中心に、中臣・斎部と対照せられてゐた。
大殿ホカヒを行ふ日の夜明けに、中臣・斎部の、官人・御巫ミカムコ等行列を作つて常用門と言ふべき延政門におとづれて、其処から入つて斎部が祝詞を唱へて廻る。
大殿祭の日の明け方、神人たち群行グンギヤウして延政門に訪れ、門の開かれるを待つて、宮廷の巫女なる御巫ミカムコ等を隨へて、主上日常起居の殿舍を祓うて𢌞るのであつた。
御巫ミカムコの「宇気ウケ」を桙で衝くのは、魂を呼び出す手段である。