“御室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おむろ64.3%
みむろ14.3%
おへや14.3%
みもろ3.6%
ぎょしつ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嵯峨さが御室おむろ」で馴染なじみの「わたしゃ都の島原できさらぎという傾城けいせいでござんすわいな」の名文句から思い出の優婉ゆうえんな想像が全く破れる。
せめては筆の跡ばかりをみやこうちに入れさせ給へと、九七仁和寺にんわじ御室みむろもとへ、経にそへてよみておくりける。
「僕が御室おへやまで持って行きましょうか」と、助手がいいました。
稀有の犯罪 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
御室みもろ三輪山みわやまれば隠口こもりく初瀬はつせ檜原ひはらおもほゆるかも 〔巻七・一〇九五〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そのいやな眼の持ち主が、足音をしのばせ、そして帝の御室ぎょしつを木蔭から窺っているのにふと気がつかれたときは、やはり肌そのものが無意識に、きのうと同様、帝を再びぎくとさせていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)