“御参覲”の読み方と例文
読み方割合
ごさんきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御参覲ごさんきんの度毎に、御国元から江戸へ御持参になりますが、江戸御屋敷には御宝蔵がございません。万一の場合の用意に御手文庫に入れたまま、殿の御側に備えさせられます」
ただ、遺骸には六具の甲冑を着せて、それを君公の御参覲ごさんきん遊ばす街道のかたわらに埋めていただければかたじけない。生前の御恩にこたえ、せめて、地下から細川家の御安泰をおまもりしたいから
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
役目がら殿さまの御参覲ごさんきんには家を留守にしなければならないので、子供の養育の任せられるしっかりしたのちぞいを、——ということは少しまえに父上と兄が話していらっしゃるのを聞いた。
日本婦道記:桃の井戸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)