“後髪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしろがみ90.0%
おくれがみ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしいざこうときめてしまってみると、たちきれぬ未練みれんがむくむくと頭をもたげてまいりまして、わたしの後髪うしろがみを力づよくひくのでありました。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
いまだ左程に疲れもやらぬ正午下ひるさがりの頃ほひより足の運び俄かに重くなりて、後髪うしろがみ引かるゝ心地しつ。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鼻の間せはしからず次第高しだいだかに、口小さく、歯並はならびあら/\としてしろく、耳長みあつて縁浅く、身を離れて根まで見透き、額はわざとならず自然の生えどまり、首筋立伸びて後れなしの後髪おくれがみ
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)