彼樣あんな)” の例文
新字:彼様
家内うちればわたしそばばつかりねらふて、ほんに/\かゝつてなりませぬ、何故なぜ彼樣あんな御座ござりませうとひかけておもしのなみだむねのなかみなぎるやうに
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
聞いたよ。首無事件や五人殺しで警察が去年から散々さんざ味噌を付けてるもんだから、今度の事はそれ程でも無いのを態と彼樣あんなに新聞で吹聽させたんだつて噂も有るぜ。
所謂今度の事:林中の鳥 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)