さま)” の例文
狐などのしわざにやと思へば、かく荒れ果てぬれどもと住みし家にたがはで、広くつくせし奥わたりより、はしの方、稲倉いなぐらまで一一七好みたるままのさまなり。
二六稀有けうの物がたり聞えまゐらせんとて、の人々の二七あるさまを見よ。我が詞に露たがはじといふ。
夜明けて朝日のさし出でぬれば、酒の醒めたるごとくにして、禅師がもとの所にいますを見て、只あきれたるさまに、ものさへいはで、柱にもたれ長嘘ためいきをつぎてもだしゐたりける。