“引繰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっく70.0%
ひっくり20.0%
ひつく10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うまくどさりと引繰ひっくり返す事ができるかの問題になると、あらかじめその辺の準備をしておかなかった彼は、全くの無能力者であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一方は陥穽おとしあなに入れようとして問いかける。一方はその陥穽の底から引繰ひっくり返すような答をする。なかなかその手段のはげしいことは想像の及ぶところでない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其時平岡は座敷の真中まんなか引繰ひつくかへつててゐた。昨夕ゆふべどこかのくわいて、飲みごした結果けつくわだと云つて、赤いをしきりにこすつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)