“廃頽的”の読み方と例文
読み方割合
はいたいてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには葉子自身が期待もしなかったような廃頽的はいたいてきな同時に神経質的なすごくも美しい一つの顔面が創造されていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
もっともこの中立地帯の産物はその地帯の両側にある二つの世界の住民から見るとあるいは廃頽的はいたいてきと見られあるいは不徹底とののしられるかもしれない。
映画雑感(Ⅶ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それどころか——朝から天候の悪かった所為せいもあろうが——もうなんとなく薄暗くさえなって来て、荒涼とした廃頽的はいたいてきなこの原が、暗澹あんたんたるとばりに覆われるのも
自殺 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)