庭垣にわがき)” の例文
平六は、父の木工助が、けさから奥へ呼びつけられたままなので、庭垣にわがきの外に、うずくまり、父の身を案じていたおりだった。
庭垣にわがきも、式台も、至って質素な玄関である。ふたりは静かにそこに立って
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)