どこ)” の例文
どこにもぐってからも、山猫のにゃあとした顔や、そのめんどうだという裁判のけしきなどを考えて、おそくまでねむりませんでした。
どんぐりと山猫 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ことにボーイ長のは二層どこの下部に当たり、光の方を背にしていたので、最も暗かった。藤原は、自分の床から蝋燭ろうそくをとって、ボーイ長のまくらもとに立てた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
のみならずみな非常時らしい足拵あしごしらえをかため、町通りの肉屋、酒屋、寺子屋、何かの細工屋、髪結いどこの軒先にまで、鎗立て、刀掛けが、植え並べてある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぞともる、支那どこの玻璃に人見え
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)