広地ひろち)” の例文
それぞれの広地ひろちや、郊外の野原なぞにたどりつき、飲むものも食べるものもなしに、一晩中、くらやみの地上におびえあつまっていたのです。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
そんなわけで、なまじっかなところではとてもあぶないので、大部分の人は、とおい山の手の知り合いの家々や、宮城きゅうじょう前の広地ひろちや、芝、日比谷ひびや上野うえのの大公園なぞを目がけてひなんしたのです。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)