幽雅ゆうが)” の例文
幽雅ゆうがな草堂の屋根が奥のほうに望まれ、潺湲せんかんたる水音に耳を洗われながら小径こみち柴門さいもんを入ると、内に琴を弾く音がもれ聞えた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幽雅ゆうがな香気が部屋一パイにこめて、リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」の、七つのヴェールにも似た、大地の底からゆり動かすような音楽が、何処どこからともなく響いて来るのです。