“幽玄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうげん62.5%
いうげん25.0%
ミステリー12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森の中のたたずまいは、丁度名ある大寺院の礼拝らいはい堂に似て、その幾層倍も、神秘に、幽玄ゆうげんに、物凄く感じられるのです。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
みちすがらも、神祕しんぴ幽玄いうげんはなは、尾花をばなはやしなかやまけた巖角いはかどに、かろあゐつたり、おもあをつたり、わざ淺黄あさぎだつたり、いろうごきつつある風情ふぜい
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
余を以て是を見れば、我国の古神学は或は俗を喜ばすべき奇異譚を編むには好材料たるべきも、到底所謂いはゆる幽玄ミステリーを本とする想詩を構ふるに適するものならず。
他界に対する観念 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)