幼馴染をさなゝじみ)” の例文
長吉ちやうきち一度ひとたび別れたおいととはたがひに異なる境遇きやうぐうからにちの心までがとほざかつて行つて、折角せつかく幼馴染をさなゝじみつひにはあかの他人にひとしいものになるであらう。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
わたへかてさうや。……幼馴染をさなゝじみやなかつたら、あんたみたいな男、始めて見たて、眼に止まれへん。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)