“平衡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいこう75.0%
バランス12.5%
へいかう8.3%
イクイリブリアム4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平衡へいこうを保つために、すわやと前に飛び出した左足さそくが、仕損しそんじのあわせをすると共に、余の腰は具合よくほう三尺ほどな岩の上にりた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そしてどんなに皆さんが動きまわっても、そのため機が平衡バランスをうしなうようなことは断じてありません。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
十月廿八日、けふも一人で『緑の森グリユネワルト』とふ方に行つた。今朝、靴下、越中ふんどしなどの洗濯をし、下半身を冷水で洗つた。心が平衡へいかうを得てゐるやうでもあり、不安なやうでもある。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
この考えにはいわゆる「平衡イクイリブリアム」の観念が包まれている。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)