平牢ひらろう)” の例文
「ところが、おめがね違い、足もとから火が出たんですよ。ね、平牢ひらろうにもう半月ごし密貿易のとがで、打ち込まれていた若造があったでがしょう」
事件に組みした連座の者を八丁堀の平牢ひらろうにさげてしまうと、ふと思いついたか、伝六がたちまちおしゃべり屋のお株を発揮して、黙々とゆううつげに押し黙っている右門に
平牢ひらろうの、それもおおぜい投げ込み牢の中では、牢つきあいの悪い者、牢名主にさからった者なぞは、深夜、さかつるし、水責め、あるいはまたふとん蒸しなぞの牢成敗に出会って
ぞろぞろとその場から八丁堀の平牢ひらろうにひったてられていきました。