平家琵琶へいけびわ)” の例文
平家琵琶へいけびわや宴曲・謡曲・浄瑠璃じょうるり・長唄・浪曲などのような、語り物風なのや、謡い物にしても長いものに到っては、千差万別である。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
山は暢気のんきだと云っては、みなよく来る。ゆうべ、家中の若侍たちが、一升げて、やって来たので、この番小屋で、平家琵琶へいけびわを弾じるやら、陣中節を謡うやら、大賑おおにぎわいをやった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平家琵琶へいけびわから分れてはなが立ち、『太平記たいへいき』や『明徳記めいとくき』や『大内義弘退治記おおうちよしひろたいじき』(応永記)のような講釈軍記の台本が書かれている。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)