常住じやうぢゆう)” の例文
あしたに稽古の窓にれば、垣をかすめて靡く霧は不斷の烟、ゆふべ鑽仰さんがうみねづれば、壁を漏れて照る月は常住じやうぢゆうともしび、晝は御室おむろ太秦うづまさ、梅津の邊を巡錫じゆんしやくして、夜に入れば
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
とぼそ落ちては月常住じやうぢゆうともしびかかぐ——と、云ふところを書くところが、書いてありました。
一人の無名作家 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
幽かに煙のもつるるはわが常住じやうぢゆうの姿なり幽かなれ煙
真珠抄 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)