“差下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしくだ83.3%
さしくだし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、源中納言具行卿げんちゅうなごんともゆききょうを、六波羅から鎌倉へ差下さしくだすさい、伊吹のふもとで首斬ッたのも、武士のなさけか。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸表へ早々さう/\差下さしくだし大岡越前守役所へ差出さるべしとのたつしに稻葉家に於ては大いにおどろ急使はやうちを以て國元へ申遣はせしかば國元にても種々いろ/\評議に及び是は先達せんだつて大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
去春白井備後守を差下さしくだし如此之案紙かくのごときのあんしもって、誓紙を沙汰し、入魂じっこんいたすべき旨仰せけるに因って、書き上げたる旨を、石田治部少輔を経て言上ごんじょうに及び
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)