“嵐気”の読み方と例文
旧字:嵐氣
読み方割合
らんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜もすがら大殿の廂(ひさし)を繞(めぐ)る嵐気(らんき)が絶えない。枕頭の燭は、風もないのに、ものの気に揺れ、光秀の閉じている瞼(まぶた)のうえにゆらゆら明滅を投げかける。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、山々の緑が迫って、むくむくとある輪廓(りんかく)は、霄(おおぞら)との劃(くぎり)を蒼(あお)く、どこともなく嵐気(らんき)が迫って、幽(かすか)な谷川の流(ながれ)の響きに、火の雲の炎の脈も、淡く紫に彩られる。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
輙(すなは)ち橋を渡りて僅(わづか)に行けば、日光冥(くら)く、山厚く畳み、嵐気(らんき)冷(ひややか)に壑深(たにふか)く陥りて、幾廻(いくめぐり)せる葛折(つづらをり)の、後には密樹(みつじゆ)に声々(せいせい)の鳥呼び、前には幽草(ゆうそう)歩々(ほほ)の花を発(ひら)き、いよいよ躋(のぼ)れば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)