“岳樺”のいろいろな読み方と例文
旧字:嶽樺
読み方割合
だけかんば83.3%
たけかば8.3%
たけかんば8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蹄の痕にいて崩れ易い側崖の縁を、偃松や岳樺だけかんばの枝から枝へと手を伸して、引き上げるように足を運ぶ。やっと雪田の上の崩れへ出た。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
岳樺たけかばの枝に氷雪がからみついて降誕祭クリスマスの塔菓子のようにもっさりともりあがり、氷暈ハロオに包まれてキラキラと五彩にきらめきわたっている。
露営地とそちらとのあいだには、岳樺たけかんばの低い林があった。そのほうの傾斜の急な細路は、露にぬれた草で蔽われていた。林の下生えの草は、雨のあとのようだ。林を抜けると、すぐに山の脊梁せきりょうである。
烏帽子岳の頂上 (新字新仮名) / 窪田空穂(著)