“嶽樺”の読み方と例文
新字:岳樺
読み方割合
だけかんば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周囲の景色には何の変ったところもなくて、枝もたわわに雪に埋れた高い椴松とどまつも、樹氷につつまれた枝を空にかざしている嶽樺だけかんばの姿も、昔のままである。
雪後記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
周囲は亭々たる蝦夷松えぞまつ椴松とどまつの林で、これらの樹がクリスマスの木のように雪に枝を垂れている間に混って、嶽樺だけかんばと呼ばれている白樺の化けたような巨樹が
雪の話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
嶽樺だけかんばらしい闊葉樹の大木が、すくすくと立ち並んでいる。スラロームを描きながら、この立木の間を縫って、どこまでも滑って行く。ところどころちょっとした崖がある。
大雪山二題 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)