岳樺たけかんば)” の例文
旧字:嶽樺
露営地とそちらとのあいだには、岳樺たけかんばの低い林があった。そのほうの傾斜の急な細路は、露にぬれた草で蔽われていた。林の下生えの草は、雨のあとのようだ。林を抜けると、すぐに山の脊梁せきりょうである。
烏帽子岳の頂上 (新字新仮名) / 窪田空穂(著)