“岡惚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おかぼ46.4%
おかぼれ25.0%
をかぼ14.3%
をかぼれ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「冷たくて、とんだいい心持だよ、さア一と思いに突いておくれ、——お前に殺されれば本望だ。何を隠そう、私は長い間、お前に岡惚おかぼれしていたんだよ」
長「大変な訳です、素人の時分からあなたに岡惚おかぼれで、此の三月の節句から仲の町へ出ると云うんで」
「いえ、そんなこと構やしません。朝だつて夜だつて、三年越しの私の岡惚をかぼれの親分だもの、お顏を見せて下さりや、本望」
はしさきあなをあけて、はよくとほつたでござらうかと、遠目金とほめがねのぞくやうなかたちをしたのでは大概たいがい岡惚をかぼれ引退ひきさがる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)