“山吹襲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまぶきかさね50.0%
やまぶきがさね50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右は沈の木の箱に浅香せんこう下机したづくえ、帛紗は青地の高麗錦こうらいにしき、机のあしの組みひもの飾りがはなやかであった。侍童らは青色に柳の色の汗袗かざみ山吹襲やまぶきかさねあこめを着ていた。
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
鳥には桜の色の細長、蝶へは山吹襲やまぶきがさねをお出しになったのである。偶然ではあったがかねて用意もされていたほど適当な賜物たまものであった。伶人れいじんへの物は白の一襲ひとかさね、あるいは巻き絹などと差があった。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)