“浅香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさか60.0%
せんこう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男が女に催馬楽さいばらを贈ったり、女がそれを琴で唄ったり、浅香あさかと云う乳母がお姫様のあとを追って苦労をしたりするのなぞは、平安朝のようでもある。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
と、向うから来かかった人間が、先に立ちまったから、浅香あさか慶之助の一行も、何気なにげなく足をとめて見守ると
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
右は沈の木の箱に浅香せんこう下机したづくえ、帛紗は青地の高麗錦こうらいにしき、机のあしの組みひもの飾りがはなやかであった。侍童らは青色に柳の色の汗袗かざみ山吹襲やまぶきかさねあこめを着ていた。
源氏物語:17 絵合 (新字新仮名) / 紫式部(著)
浅香せんこうの木の折敷おしき二つに菓子と杯を載せて御簾みすから出された。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)