屋構やがま)” の例文
その屋構やがまえのふるさも間の抜けたほどの大まかさも知るべきであるが、清洲の若殿輩にはそれが気に入って、何かといえば
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紗綾形編さやがたあみの篠垣しのがきに、柳を抱いた女性的な門づくり。どうしてもしかるべき白拍子しらびょうしの家でもあるか、さもなくば仮粧坂けわいざかや小磯大磯あたりには多い茶屋といった屋構やがまえだった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)