)” の例文
「ところが御めえいざってえ段になると奴め最後さいごをこきゃがった。くせえの臭くねえのってそれからってえものはいたちを見ると胸が悪くならあ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは丁度『鼬の最後つ』といふのに似て居るので、誰が言ふとなく鼬小僧といふ呼名をつけてしまひました。
いたちの最後ッと云うのも恐らくこんな臭さであろうが、全くそれは執拗しつようにおいで、一旦いったん鼻の先へこびり着いたら、いても洗っても、シャボンでゴシゴシこすっても
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
嘘の末路だ。三郎は嘘の最後っの我慢できぬ悪臭をかいだような気がした。
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)