尖々とげとげ)” の例文
その影はじっとして動かなかった。何しろ痛ましく痩せおとろえて、殆んど骨と皮ばかりになって、顔なども尖々とげとげしく見えた。
自責 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
かぎる黒い尖々とげとげ山稜さんりょうの向うにちて薄明はくめいが来たためにそんなにきしんでいたのだろうとおもいます。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
と自分でも尖々とげとげしく言ったんです。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)