小禽しょうきん)” の例文
また鈍根どんこんの子弟をじしめて、小禽しょうきんといえども芸道の秘事を解するにあらずや汝人間に生れながら鳥類にもおとれりと叱咜しったすることしばしばなりき
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
汝等なんじらつまびらかに諸の悪業あくごうを作る。あるい夜陰やいんを以て小禽しょうきんの家に至る。時に小禽すでに終日日光に浴し、歌唄かばい跳躍ちょうやくして疲労ひろうをなし、唯唯ただただ甘美かんび睡眠すいみん中にあり。汝等飛躍してこれをつかむ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
雀を見よ。何ひとつ武器を持たぬ繊弱の小禽しょうきんながら、自由を確保し、人間界とはまったく別個の小社会を営み、同類相親しみ、欣然きんぜん日々の貧しい生活を歌い楽しんでいるではないか。
面積は三町歩ちょうぶあまり、こずえにいる小禽しょうきんが高くて撃てぬと狩猟家である上野さんの説明通り樟はいずれも高くのびており殆ど純林をなしていて、木漏日がわずかにさし、うずたかいほど落葉が積んでおり
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
汝等なんじらつまびらかに諸の悪業を作る。あるい夜陰やいんを以て小禽しょうきんの家に至る。時に小禽すでに終日日光に浴し、歌唄かばい跳躍ちょうやくして疲労をなし、唯唯ただただ甘美かんび睡眠すいみん中にあり、汝等飛躍してこれをつかむ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
汝等つまびらかに諸の悪業あくごうを作る。あるい夜陰やいんを以て小禽しょうきんの家に至る。時に小禽すでに終日日光に浴し、歌唄かばい跳躍ちょうやくして疲労をなし、唯唯ただただ甘美かんび睡眠すいみん中にあり、汝等飛躍してこれをつかむ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)