對照コントラスト)” の例文
新字:対照
美しい神々しいおつな……獰猛だうまうな鹿田……富之助の頭のこの烈しい對照コントラストが更に幾多の不祥な聯想を呼んだ。或ものは鮮明に表象に現はれた。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
あなたは二度目の會見で卒直に私を美男だとは思はないと云つて下すつた。あの時その對照コントラストに私は打たれたのです、そして——
かういふ彼のほとんど投げやりといつていい筆つかひは、——あの見るからに苦心慘たんとした「ユリシイズ」の作者とは良い對照コントラストをしてゐる。
日付のない日記 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
それが私の沈んだ心臟と良い對照コントラストをした。
旅の絵 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)