“射倖心”の読み方と例文
読み方割合
しゃこうしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは下層民に金が多いのと、射倖心しゃこうしんが旺盛なのと、素人しろうと賭博が殖えたのと、家がバラックで露見し易いなぞいう原因からこうなったのである。
お母さまの思ひきつたあの処理のため、千恵はほんとに打つてつけの時機に、依頼心といふものからも射倖心しゃこうしんといふものからも切り離されました。これはしみじみ有難いと思ひます。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
お島は一言二言口を利いているうちに、それがつい二三日前に、ふっと引込まれて行くような射倖心しゃこうしんが動いて、つい買って見る気になった或かけもののあたった報知しらせであることが解った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)