“対州”のいろいろな読み方と例文
旧字:對州
読み方割合
たいしゅう60.0%
つしま40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杉山茂丸の依嘱を受けて憲政擁護運動のため九州に下り、玄洋社の二階に起居し、のち、大正六七年頃、対州たいしゅうの親戚某氏の処で病死した。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
水戸浪士はもはや水戸斉昭ではない。主幕藩的公武合体運動の頭目たる首相安藤対州たいしゅうを襲撃した彼の坂下門さかしたもん事件が、藩士尊攘派の幕末史へのデビューである。
尊攘戦略史 (新字新仮名) / 服部之総(著)
対州つしま壱岐いきも英米仏露の諸外国にき取られ、内地諸所の埠頭ふとうは随意に占領され、その上に背負しょい切れないほどの重い償金を取られ、シナの道光どうこう時代の末のような姿になって
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この勢いで北は図満江とまんこうの鮭から、南は対州つしまぶりに到るまで、透きとおるように調べ上げる事十年間……今度は内地に帰って、水産講習所長の紹介状を一本、大上段に振りかぶりながら、沿海の各県庁
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)