寛々ゆるゆる)” の例文
雑草多きところでは衣裳を裾模様のように染め、ある時は呼吸せわしく、ある時は寛々ゆるゆるとして、上りつ下りつして行きました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
下枝は無念さ遣る方なく、身体からだもだえて泣き悲しむを寛々ゆるゆると打見遣り
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
南部集五郎いつもに似気なく、寛々ゆるゆるとしておちついている。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)