寂心じゃくしん)” の例文
そんなことが出来たのは増賀ぞうが寂心じゃくしんの頃までで、現代には止観もんを読めるようなえらい坊主は、一人だっていやしないよ。
予言 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ために秋月寂心じゃくしん種道たねみちは、この逆巻く人海から逃げおくれ、ついに、あえない戦死をとげた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ、味方の一将、秋月寂心じゃくしんが、伝令にもよらず、自身、彼の床几を訪うて来て
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寂心じゃくしん、秋月種道たねみちは、味方のくずれに押し返されて、落馬した。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)