家普請やぶしん)” の例文
家普請やぶしんを春のてすきにとり付いて」(野)の静かな低音の次に「かみのたよりにあがる米の値」(芭)は、どうしても高く強い。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鳥どもは多く巣をその梢に托していると見えて、そちこちに嬉しそうに家普請やぶしんの歌の声が聞えるが、物にまぎれてその在処ありかがよくはわからなかった。