宜山ぎざん)” の例文
此年文政三年の夏、鈴木宜山ぎざんに次いで、江戸から福山へ帰つたものに、馬屋原伯孝があつて、蘭軒がこれにも贈言ぞうげんしたことは、前に云つた如くである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
中に学殖あるものは「鈴木宜山ぎざん三箇角兵衛さんがかくべゑを推す」と云つてある。宜山と並称せられた角兵衛とはいかなる人か。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
第六は侯の儒臣鈴木宜山ぎざんである。蘭軒は江戸に於て妙妙奇談の発刊せらるるに会ひ、一部を茶山に送致した。茶山は読みをはつて、これを宜山のもとに遣つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)