孔叔圉こうしゅくぎょ)” の例文
子路が魯に来ている間に、衛では政界の大黒柱孔叔圉こうしゅくぎょが死んだ。その未亡人で、亡命太子蒯聵かいがいの姉に当る伯姫はくきという女策士が政治の表面に出て来る。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
孔叔圉こうしゅくぎょが死に、其の未亡人で蒯聵の姉に当る伯姫はくきが、息子のかい虚器きょきに擁して権勢を揮い始めてから、漸く衛の都の空気は亡命太子にとって好転して来た。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
それをたすける・しかつめらしい老獪ろうかい上卿しょうけい孔叔圉こうしゅくぎょ(自分の姉の夫に当る爺さんだが)の下で、蒯聵かいがいなどという名前は昔からてんで聞いたこともなかったような顔をして楽しげに働いている。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
孔子が四度目に衛を訪れた時、若い衛侯や正卿孔叔圉こうしゅくぎょ等からわれるままに、子路を推してこの国に仕えさせた。孔子が十余年ぶりで故国にむかえられた時も、子路は別れて衛に留まったのである。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)