“婆惜”の読み方と例文
読み方割合
ばしゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たださえ美人の婆惜ばしゃくが、その夜は、わけてもえんだった。宋江そうこう愛想あいそがいいのは当り前だが、張三ちょうさんへのりなしも並ならずこまやかだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
以後折々に宋江そうこうを訪ね、そして宋江の閑暇かんかをよく笑わせ、やがて打ち解けた頃合いを計って、或る日、美人婆惜ばしゃくり持ち話をもちかけた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、にわかに足をいそぎかけると、あいにく、辻の出会いがしらに、ばったり、婆惜ばしゃくの親のえんの婆さんにぶつかってしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)