“威赫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おど33.3%
いかく33.3%
ゐくわく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お園を威赫おどかす材料たねにと、鹿子を欺き、助三に、与へるものと偽つて、取出したるものぞとは、神ならぬ身の、お園は知らず。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
論より証拠、おりおり日比谷ひびやの近辺をはじめ諸所に行わるるモッブ騒ぎを見ても分かる。自分から進んで他を威赫いかくしたり、あるいは苦しめたりするのは、未開の社会における強さである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
幾度それが威赫ゐくわくと憎惡をもつて私を睨んだことだらう! そして今そのけはしい輪廓を眺めた時どんなにか子供の頃の恐怖と悲哀の追憶が甦つて來たことだらう! でも私は身をかゞめて彼女に接吻した。