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妙子
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たえこ
ふりがな文庫
“
妙子
(
たえこ
)” の例文
お姉様はご長男の
照正
(
てるまさ
)
様とご次男の
照常
(
てるつね
)
様のお次にあたる。
妙子
(
たえこ
)
様といってお年は十六、女子学習院へ通っていられる。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「私の主人は
香港
(
ホンコン
)
の日本領事だ。御嬢さんの名は
妙子
(
たえこ
)
さんとおっしゃる。私は遠藤という書生だが——どうだね? その御嬢さんはどこにいらっしゃる」
アグニの神
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
恥しいことだが、正直をいうと、僕は
妙子
(
たえこ
)
に惚れていた。惚れていたればこそ彼女の居る間は、あれ程も君を始め友人達が驚いていた程も、仕事に没頭出来たんだ。
恐ろしき錯誤
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
俺の旦那は此位
豪
(
えら
)
い方だから
家内
(
うちゞう
)
の方が揃つて
悉皆
(
みんな
)
豪いや。別して感心なのは嬢様だ子。齢は十九の厄年で名は
妙子
(
たえこ
)
と仰しやる。君達に見せたいほどな好い
御容貌
(
ごきりやう
)
だ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
「……
妙子
(
たえこ
)
っ、妙子っ。……どうしやったのじゃ。気をたしかにして
給
(
たも
)
い」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
鏡の中で、廊下からうしろへ
這入
(
はい
)
って来た
妙子
(
たえこ
)
を見ると、自分で
襟
(
えり
)
を塗りかけていた
刷毛
(
はけ
)
を渡して、
其方
(
そちら
)
は見ずに、眼の前に映っている
長襦袢
(
ながじゅばん
)
姿の、抜き
衣紋
(
えもん
)
の顔を他人の顔のように
見据
(
みす
)
えながら
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と
妙子
(
たえこ
)
様が見るに見かねておっしゃったせつな、照彦様はもう組みついてきた。正三君もいまは仕方がない。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
とにかく西洋間さえあれば
好
(
い
)
いのです。その西洋間か、銀座通りか、音楽会かを第一回にするのですから。……しかし
妙子
(
たえこ
)
は——これは
女主人公
(
じょしゅじんこう
)
の名前ですよ。
或恋愛小説
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
参拝者達に
挨拶
(
あいさつ
)
を返している家族や親戚旧知の人々の中に、
一際
(
ひときわ
)
参拝者の注意を
惹
(
ひ
)
いたのは、最愛の妹に死別して涙も止めあえぬ川手
妙子
(
たえこ
)
さんの可憐な姿であった。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
東京の有名な大宝石商の
玉村
(
たまむら
)
氏のお嬢さんで、
妙子
(
たえこ
)
さんという方だ。
信州
(
しんしゅう
)
のある温泉場からの帰り
途
(
みち
)
を、お父さんの一行と分れて、一人の
婆
(
ばあ
)
やを供に、数日ここに滞在しているのだ。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と
妙子
(
たえこ
)
様はおどろいて
制
(
せい
)
した。しかし
照彦
(
てるひこ
)
様はもうききわけがない。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
じっとみんなのお話をきいている、まだ幼稚園生の妹の
妙子
(
たえこ
)
ちゃん。
智恵の一太郎
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“妙子”で始まる語句
妙子様