“如意輪観音”の読み方と例文
読み方割合
にょいりんかんのん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
観心寺かんしんじ如意輪観音にょいりんかんのんに密教風の神秘性が遺憾なく現われているとすれば、あの観音に似た感じのあるこの像も密教芸術の優秀なものに数えていいであろう。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
現に戒律のやかましい僧院で、天使の像に恋をしたという例もあり、私の友人のBという男は、勿体もったいなくも中宮寺の国宝如意輪観音にょいりんかんのんに恋をしたことさえあるのです。
治承元年五月五日、叡山の座主、明雲めいうん大僧正は、宮中の出入りを差しとめられた。同時に、天皇平安の祈りを捧げるために預っていた、如意輪観音にょいりんかんのんの本尊も取上げられた。