“奥行”の読み方と例文
旧字:奧行
読み方割合
おくゆき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ままになる位置ならば、浅野大学の取立てられるように、内蔵助と共に手伝っても遣りたい——と云った千坂兵部のふかい奥行おくゆきを考えると
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
行者のうちは五条の天神てんじんの裏通りで、表構おもてがまへはほど広くもないが、奥行おくゆきのひどく深いうちであるので、この頃の雨の日には一層うす暗く感じられた。
例えば城内の支那人街の店へはいって見ると、間口まぐちが狭くて薄汚く見えるにもかかわらず、奥行おくゆきはずっと深く、そして商品が店一杯に詰っている感じであった。
満洲通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)