“奥御殿”の読み方と例文
読み方割合
おくごてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少くとも三吉の方から見れば、いかめしい大名の奥御殿おくごてんに住む姫君と母とは、ひとしく思慕しぼの対象になり得る。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
温泉場をんせんば普請ふしんでもときには、下手へた大工だいく真似まねもする。ひまにはどぜうしやくつてくらすだが、祖父殿おんぢいどんは、繁昌はんじやうでの、藩主様とのさま奥御殿おくごてんの、お雛様ひなさまこさへさしたと……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)