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太杖
ふりがな文庫
“太杖”の読み方と例文
読み方
割合
ふとづえ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふとづえ
(逆引き)
香染
(
こうぞめ
)
の
法衣
(
ころも
)
をばさばさと音さして、紫の
袈裟
(
けさ
)
を畳んだままで、
肱
(
ひじ
)
に掛けた、その両手に、
太杖
(
ふとづえ
)
を
屈
(
こごみ
)
づきに、
突張
(
つっぱ
)
って、
馴
(
な
)
れて烏の鳴く樹の枝下へ立つと、寺男が、
背後
(
うしろ
)
から番傘をさしかけた。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
体
(
てい
)
は……薄汚れた青竹の
太杖
(
ふとづえ
)
を突いて、
破目
(
やぶれめ
)
の目立つ、蒼黒い道服を
着
(
ちゃく
)
に及んで、
丈
(
せい
)
高う
跳
(
のさ
)
ばって、天上から
瞰下
(
みおろ
)
しながら、ひしゃげた腹から野良声を振絞って、道教うる仙人のように見えた。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
太杖(ふとづえ)の例文をもっと
(2作品)
見る
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“太”で始まる語句
太
太陽
太刀
太鼓
太息
太夫
太郎
太々
太腿
太閤