大魚まな)” の例文
七三君は賢弟と南おもてえきして遊ばせ給ふ。掃守かもりかたはらに侍りて七四このみくらふ。文四がもて来し大魚まなを見て、人々大いにでさせ給ふ。
掃守かもりかたはらはべりて、ももの大なるをひつつ三一えき手段しゆだんを見る。漁父が大魚まなたづさへ来るをよろこびて、三二高杯たかつきりたる桃をあたへ、又さかづきを給うて三三こん飲ましめ給ふ。
今思へば愚かなる夢ごごろなりし。されども四三人の水にかぶは、魚のこころよきにはしかず。ここにて又魚の遊びをうらやむこころおこりぬ。かたはらにひとつの大魚まなありていふ。