“大我”の読み方と例文
読み方割合
だいが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜならその美しさを保障するものは名工の「自我じが」ではなく、自然の「大我だいが」だからである。「有想うそう」ではなく「無想むそう」だからである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「自己を超絶——ふん、自己を超絶したら、空だ、死だ! 大我だいが——馬鹿な、に大小をわかつのは既に考へ方が淺薄だ! 積極的——それも却つて消極的なのを知らないのだ!」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
大我だいがに入らずして、真我しんががあり得ようか。美しい古作品を見られよ、そこには誰々の個性はない。だが救われた作者をその中に見得るではないか。貧しい民衆は誇るに足るほどの個性を持たぬ。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)