多羞はずか)” の例文
丁度お種も女の役の済むという年頃で、多羞はずかしい娘の時に差して来た潮が最早身体から引去りつつある。彼女は若い時のような忍耐力こらえじょうが無くなった。心細くばかりあった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)