壺穴つぼあな)” の例文
水増しの時できた小さな壺穴つぼあなあとや、またそれがいくつも続いた浅いみぞ、それから亜炭のかけらだの、枯れたあしきれだのが、一列にならんでゐて
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
私たちは泥岩そうの上をあちこちあるきました。所々に壺穴つぼあなあとがあって、その中には小さな円い砂利じゃりが入っていました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
所々ところどころには、水増しの時できた小さな壺穴つぼあなあとや、またそれがいくつもつづいたあさみぞ、それから亜炭あたんのかけらだの、れたあしきれだのが、一れつにならんでいて
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
また、赤い酸化鉄さんかてつしずんだ岩のけ目に沿って、そうがずうっとみぞになってくぼんだところもありました。それは沢山たくさん壺穴つぼあな連結れんけつしてちょうどひょうたんをつないだように見えました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
所々に壺穴つぼあなあとがあって、その中には小さな円い砂利が入ってゐました。
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
けれども壺穴つぼあな標本ひょうほんを見せるつもりだったが思ったくらいはっきりはしていないな。多少失望しつぼうだ。岩は何という円くなめらかにけずられたもんだろう。水苔みずごけえている。すべるだろうか。滑らない。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
〕習ったというのは節理せつりだな。節理なら多面ためん節理、これを節理と云うわけにはいかない。裂罅れっかだ。やっぱり裂け目でいいんだ。壺穴つぼあなのいいのがなくてこまるな。少し細長いけれどもこれで説明せつめいしようか。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
私はすぐ壺穴つぼあなの小さいのだらうと思ひました。
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)